バリ島のお面の分類
店主後藤は、主にお面を4種に分類して考えています。
- お寺所有のお面
- 舞踊団所有のお面
- 芸術品としてのお面
- 民芸品としてのお面
まず、バリ島のお面の元来の目的を考えると、供養踊りに利用する事ではないでしょうか?
そして、その芸術性から宗教的要素を取り除き、観光客が有料で見物できるバリ舞踊があり、それらに使用されるお面がみやげ物として量産されて販売されているわけです。
お寺所有のお面とは、バロンなどは特に、ご神体として日頃は境内に収められており、祭りの際に外に出る以外は、お供え物や祈りを捧げられ、とても大切に保管されています。
また、お寺所有のお面とは、プルウッド、ブリンギンなどの大木の根元から彫り出されるそうです。お面職人さんは、ご神体になるお面を彫る際には、何日も前から心身を清めて作業に取り掛かるそうです。
お寺所有のお面は、お面そのものが神様扱いなのです。
次に観光客向けのバリ舞踊公演で使用されているお面は、舞踊団の経済状況に応じたお面が使用されているわけです。お寺に保管されているご神体のお面よりも、芸術的に優れているお面を使用している場合もあれば、間に合わせで安いお面を使用しているキャラクターの登場というものもあります。
舞踊団で使用されているお面に関しても、バロンやランダはお寺のご神体では無いとしても、祈りやお供え物を供えられ、それなりに大切に保管、使用されています。
そして、バリ島を訪れて、バリ舞踊を見たお客さんに買って頂くために量産されているお面というものがあります。当店、イマジネールでは多く仕入れている部類になると思います。主に安くて加工しやすいスアールという木を使用して、きれいに着色されています。
そんな安物じゃなくて、実際にバリ舞踊で使用されているようなお面が欲しいというようなお客様のニーズもあるわけで、プルやブリンギンなど同じ高級素材を使い丁寧に作られているものも、値段に糸目を付けなければバリ島ではいくらでも購入は出来るのです。
木の材質以外、お面の飾りでもクオリティを判断出来ます。例えば有名なバロンのお面も、エラ飾りというのでしょうか?その部分をボール紙で作っているものはとても安く購入出来ますし、そのパーツを専門の職人さんから購入して、それなりに皮革や石などの装飾を施しているものを付けるだけで、お値段はグンと上がってきますし見た目もより本格的になります。
バリ舞踊装飾専用の職人さんが作ったエラ飾のバロン
お面職人さんが買ってきて付ける為、お面の価格も高めになる。
また、ご神体用とお土産用では、若干デザインが異なるという場合もあります。
例えばそのバロンですが、本来耳には毛糸のボンボン飾りは付けないという職人さんもいますし、安物のバロン面には2本の角が付いていないものも多いです。
ランダであれば、お土産用のお面には、耳飾が付いていますが、本物のチャロナランには、耳飾が無く耳たぶに穴が空いた状態に彫られているなどの特徴があります。
お面も拘ってしまうとキリがありません。
いつかの私のブログにも書きましたが、事もあろうかバリ島のお寺から、ご神体であるお面を盗んでアメリカに輸出したというバチアタリな事件も過去起こっています。
残念ながら、民芸品であるお面であっても、それらを作る職人さんの後継者不足の為、店主が特定のお面などを探していると、「昔はどこにでも売ってたけど、最近職人さんが少ないからね」 と よく売り子をしているおばちゃんたちに言われる事が多くなってきました。
バリ島にはお面の事情もいろいろあるわけですが、日本でご購入して頂く場合、見た目やインテリア性でお選び頂いている事が主ではないかと思います。
今後も、イマジネールでは、出来る限りお手頃価格でマニアックなお面が仕入れられるように努力していくつもりです。

